KINOKUNIYAランキング インドネシア紀伊國屋書店提供(2019年10月)

  • Adults in the Room

    著者:Yanis Varoufakis

    価格:

    2015年に発生したギリシャ債務危機をめぐり、EUや米国、国際通貨基金(IMF)はきびしい駆け引きを展開した。本書は、当時ギリシャの財務大臣を務めた政治学者ヤニス・バルファキスが先進国の狭間で臨んだ交渉を振り返る回想録。最終的にEUの金融支援によりギリシャの債務不履行とEU離脱は回避されたが、その過程は各国の利害が衝突する厳しい交渉の連続であった。EU加盟国間の激烈な交渉の内幕や、IMF・米国のリーダーとの激しいやりとりを初めて暴露しつつ、今まで先進国がとってきた経済政策の過ちが近年の独裁主義やポピュリズムの台頭を許し、西側諸国全体の不安定化を招いたと警鐘を鳴らしている。

     

  • The Little Book of Feminist Saints

    著者:Julia Pierpont

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    紀元前630年から現代に至るまでの卓越した女性たち100人を選び、ポートレート付きでその生涯や功績を紹介している。古代ギリシャの詩人サッポーに始まり、キュリー夫人、フリーダ・カーロ、ヒラリー・クリントン、ミッシェル・オバマ、マララ・ユスフザイなどが取り上げられている。

    芸術、政治、科学、社会運動、報道、スポーツなど様々な分野において、女性という枠を打ち破り活躍した彼女たちは、時を超えて我々を奮い立たせてくれる。その意味でまさに「Saint 聖人」と言えよう。

  • How Democracies Die (民主主義の死に方)

    著者:Levitsky, Steven

    価格:

    「民主主義は危機に瀕しているのか?」

    米国でトランプ政権が誕生して以来、我々はそう自問するようになった。著者の答えは「イエス」だ。民主主義は今や革命や軍事クーデターで崩壊するのではなく、司法機関や報道機関など重要な組織の弱体化や今まで培われてきた政治規範の浸食が、徐々に、しかし確実に進むことで死ぬという。その道から逃れる出口はいくつかあるが、トランプ大統領が選出されたことで、その一つ目は逃してしまったと筆者は言う。1930年代の欧州諸国から近代のハンガリー、トルコ、ベネズエラや米国南部まで幅広い事例を引いて、民主主義がいかに死ぬのかを分析し、救う道は何かを提言している。

     

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