「恐怖」
胸の中に住みついた暗くて重いもの

  • 2021/3/24

【編集部注】

 軍事クーデターに抗議する市民やメディアへの弾圧や暴力が強まっています。デモに参加していない人々が突然、銃で撃たれて亡くなったり、夜間に自宅に押し入られて強引に連行されたりするケースも相次いでいます。ここでは、日常生活すら脅かされ、不安と緊張感から逃れられない現地の様子を切実に伝えているFacabook投稿をご紹介します。

~【以下、Facebook投稿より】~

市内を監視する軍と警察の混成部隊 (c) 筆者撮影

  以前、デモが行われている現場に行ってもそれほど恐怖は感じなかった。たしかに、デモの最前線に行くと、向こうにいる軍がいつ発砲してくるかという恐怖はあった。ただ、周りには多くのデモ参加者がお互いに励まし合っていたし、大勢の仲間の中の匿名の自分というある種の安心感があった。
 しかし、最近は別の恐怖に覆われてきた。個人的な話だが、3日前(3月16日)の夕方、身元不明の男たちが私のアパートの部屋の写真を撮っていた。懐中電灯で照らして撮っていたというので我が家で間違いない。自分がターゲットになっているかもしれないという恐怖は今までの恐怖とは別種のものだった。胸の中に暗くて重いものが住みついてしまった。

当局は人々に恐怖を植え付けようとしている (c) 筆者撮影

 外国人だと逮捕されても、最悪、国外退去だろうと今までは思っていたが、最近の国軍の様子を見ているとそれは楽観論に過ぎないかもしれない。末端の兵士は本当に狂ったように暴力をふるっている。もし彼らが我が家にやってきたり外で出くわしたりすると、外国人だろうが誰だろうが暴力をふるう可能性が高い。

 国軍は、こうした恐怖を植え付けることで、全ての人間を軍に従わせようとしている。この恐怖は平和な日本にいたら絶対に理解できないものだ。
 ミャンマー国民が感じている恐怖を私も多少共有することとなった。しかし、ミャンマーで生きているミャンマー国民は私よりもずっと大きな恐怖の中で軍と闘っている。

 

引用元URL:https://www.facebook.com/osami.goto/posts/3852376561468048

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