「革命の日」
「民主主義をこの手に」

  • 2021/3/27

【編集部注】

3月27日、「国軍の日」を迎えたミャンマーから、改めて抵抗を誓い、民主主義を訴える市民たちの様子が届きました。軍の警戒の合間を縫ってデモ行進する人々の姿を伝えるFacebook投稿をご紹介します。

~ 以下、Facebook投稿より ~

 今日、27日はミャンマーでは国軍記念日だ。しかし、昔は違った。第二次世界大戦中の日本占領下の1945年にアウンサン将軍らが対日蜂起した3月27日は、独立後に「革命の日」と定められたのだ。しかし、その後のネウィン時代に「国軍の日」と変更された経緯がある。そして今日、国軍は首都ネピドーで大規模な軍事パレードを開いて、クーデター体制が盤石であることをアピールしようとしている。
 クーデターに反対する市民は、この日を「クーデターからの革命の日」として、全国でのデモを呼びかけている。もう何度もデモが武力で鎮圧され、パリケードも撤去されてしまった現在では、デモがどれだけ危険な行為かわかっているにも関わらずだ。
 私が住むヤンゴンの下町でも、地元の主婦ら30人ほどが朝、細い通りをデモ行進し、3本の指を突き出して「民主主義をこの手に」などと掛け声をあげた。男たちは辻々に立ち、部隊が来ないか目を光らせる。
 そして、20分もしない頃だろうか、軍のトラックと警察のバイクがやってきて、一帯の路地を探し回った。幸いなことに、主婦らは家に駆け込み、逮捕者は出なかったようだ。

引用元URL:https://www.facebook.com/100002156974471/videos/4165687993513059/

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