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From Editor(2023年2月)
Newsletter vol.53
- 2022/5/26
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╋■┛ ドットワールド Newsletter vol.53
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https://dotworld.press
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私事で恐縮だが、今月頭に父が亡くなった。海外出張のたびに、「元気で待っていて」と祈りながら空港に向かい、月に一度、ガラス越しに10分だけ許された面会を楽しみにしていた日々が終わった。
弔事休暇が明け、悲しみを感じる間がないほどの忙しさが逆にありがたく、無我夢中で毎日が過ぎていくが、唯一の家族がいなくなった現実は、日を追うごとに骨身に染みる。抑え込んだ感情があふれ出すのが怖くて、仕事以外の連絡は滞りがちだ。
さらに先週は、某国のプロジェクトでご一緒しているメンバーの訃報も飛び込んできた。温厚な性格のうちに秘めた思いは熱く、誰と話す時も相手を慮る、懐の深い人だった。昨年11月に一緒に訪ねた郊外の村で、降り注ぐ太陽を浴びながら穏やかな笑顔を浮かべていた姿がありありと思い出され、いまだに信じられずにいる。
しかし、残された人には、悲しみを抱きながらでも、顔を上げて生きていく責務がある。
さらに、ひとたび世界に目を向ければ、今日も理不尽な暴力によって肉親や最愛の存在との別れを強いられている人々がいる。そうしたニュースに接するたび、筆者自身、数年前に長年の友人をテロ事件で失い、遺志をつぐと誓ったことを思い出す。死別という、圧倒的な喪失感と虚無感を埋めることはたやすくないが、いつか誰かに届き、何かの力になると信じ、これからも発信を続けていく。
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ドットワールドは、現地から見た「世界の姿」を伝えるために、これからも力を尽くします。引き続きご支援のほど宜しくお願いいたします。
◆「社会を読み解く」の新着記事(2023年1月4日~2023年2月24日)
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逃走中に自撮り、ミャンマー映画監督が潜伏生活描く「夜明け」(ジャーナリスト 北角裕樹氏執筆)
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2021年2月にミャンマーで起きたクーデター後に抗議活動を率いたことで軍に指名手配され、国境地帯に潜伏中の映画監督コパウ氏の新作ドキュメンタリー「夜明け」の上映会が2月上旬、東京や福岡などで開かれました。
コパウ氏のように逃亡しながら制作を続ける映像作家らの活動について、監督と縁のある筆者が解説しました。
⇒ https://dotworld.press/myanmar_rays_of_hope/
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増え続ける難民の年齢推定を巡り揺れる欧州(在米ジャーナリスト 岩田太郎氏執筆)
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欧州諸国への不法侵入者や難民の急増に伴い、受け入れにかかる費用面で圧力が高まる中、年齢を偽り入国した成人による犯罪が相次いでいることから難民の年齢推定の問題が顕在化しています。
検査の厳格化を求める声の高まりと、懸念される侵襲性の間で揺れる各国国の現状を解説しました。
⇒ https://dotworld.press/europe_age_estimation_in_refugee_children/
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マカオのカジノに圧力を強める習近平の狙いは(ジャーナリスト 福島香織氏執筆)
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中国政府は2023年1月17日、コロナ禍を受け3年前から制限してきた海外への団体旅行と個人客向け航空券やホテルの取り扱いを20カ国に限定して2月6日から解禁すると発表しました。日本や米国などが対象に含まれない中、人気を集めているのが東南アジアやオセアニアのカジノだといいます。
おりしも習近平政権がマカオのカジノ産業への規制を強める中、中国に詳しい筆者が同国のカジノ客の動向を読み解きました。
⇒ https://dotworld.press/china_macau_casino/
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アフリカ関与策を強めて巻き返しを狙う米国(在米ジャーナリスト 岩田太郎氏執筆)
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アフリカにおいて中国やロシアの影響力と存在感が拡大する中、米国が巻き返しを図って積極的な関与政策を打ち出しています。
バイデン大統領をはじめ、政府要人が立て続けに現地を訪問してアフリカ諸国の取り組みを図る構えですが、2000年代初頭よりアフリカへのコミットを重ねてきた中国に比べれば、遅きに失していると言わざるを得ません。
米国がこのタイミングでアフリカへの関与を強めようとしている背景について、米国在住の筆者が解説しました。
⇒ https://dotworld.press/us_increased_engagement_in_africa/
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【ミャンマー】義足のカメラマン、けが押して前線へ(ジャーナリスト 北角裕樹氏執筆)
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ミャンマーで起きたクーデターは、多くの生命や夢を奪い、残った人々の生き様を変えました。
商業カメラマンだった男性は、クーデター後に「国民防衛隊」に参加し、片足を失いましたが、その後も隣国のミャンマー国境沿いに潜伏を続け、義足をつけて前線に向かっています。
足を切断してまで、待ったなしの闘いに挑む男性の思いを取材しました。
⇒ https://dotworld.press/myanmar_photographer_with_prosthetic_leg/
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在日大使館を離れたミャンマー外交官の600日(ミャンマー人記者 ヌ・マウン氏執筆)
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ミャンマーでクーデターが発生して1カ月後の2021年3月に、職務を放棄して抗議の意思を示す「市民不服従運動(CDM)」への参加を表明した元一等書記官のアウンソーモー氏。
クーデターから2年になるのを前に単独インタビューに応じ、大使館を離れてからの600日間を振り返りました。
⇒ https://dotworld.press/myanmar_diplomat_600_days/
◆「世界写真館」の新着写真(2023年1月4日~2023年2月24日)
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ウクライナ冬の旅(前編)(写真家 米屋こうじ氏撮影)
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ロシアのウクライナ侵攻から1年を前に、27年前に蒸気機関車でウクライナを旅した写真家が、車内で出会った人々の笑顔や沿線の景色を振り返りつつ、現地の今に思いを馳せ、平和を願うフォトギャラリーを寄せてくださいました。
今回は、前編をご紹介します。
⇒ https://dotworld.press/memories_of_winter_travel_in_ukraine_volume1/
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【Pray for Myanmar】ミャウーの村(旅フォトグラファー 三田崇博氏撮影)
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「ラカイン州のミャウーはヤンゴンからバスで24時間以上かかりますがバガンに負けず劣らずの遺跡群が存在しています。6年前に訪れたときはまだ観光客は少なくそこに暮らすのどかな人々に心癒されました。」
⇒ https://dotworld.press/photogallery_myanmar_myauk-u/
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【Pray for Myanmar】チン族の女性(写真家 新畑克也氏撮影)
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「ラカイン州ミャウー。レイミョー川をボートで北上しチン族が暮らす集落へ。蜘蛛の巣のような刺青が顔に施されたレイトゥーチンの女性。僻地に住む彼らは医療や教育へのアクセスも乏しく過酷な生活を強いられている。」
⇒ https://dotworld.press/photogallery_myanmar_chin_lady/
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肉まん屋の湯気(新疆ウイグル自治区三道嶺)(写真家 小池隆氏撮影)
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「まだ薄暗い三道嶺町の裏通りの肉まん屋。蒸し器ごと出してくれるシュウマイ8個に醤油とラー油をつけ、ほんの少し砂糖を入れた白くて温かいトウモロコシのスープと共に味わってから撮影に向かうのが日課だった。」
⇒ https://dotworld.press/photogallery_shinjang_uyghur_steam_from_a_meat_bun_shop/
◆「報道を読む」の新着記事(2023年1月4日~2023年2月24日)
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ウクライナ戦争がアジアに与える不安と矛盾
(シンガポール・Straits Times紙 2023年1月31日付社説、パキスタン・Dawn紙 2023年1月23日付社説より)
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ロシアによるウクライナ侵攻から1年が経ちました。
NATOの同盟国やパートナー国がウクライナに戦車を供与するなど、武力対立は深まり、事態は深刻化しています。
シンガポールとパキスタンの社説を紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/ukraine_dangerous_phase_in_europe_s_war/
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ミャンマーへの人道的責任を果たせ
(タイ・Bangkok Post紙 2023年1月3日付社説、ミャンマー・Irawaddy紙 2022年12月9日付社説より)
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ミャンマーで2021年2月1日に軍によるクーデターが起きて丸2年が経ちました。
国際社会からの批判や働きかけにも関わらず市民への弾圧が止まらない現状について、隣国タイと、タイから発信を続けるミャンマーの独立系メディアの報道ぶりを紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/change_tack_on_myanmar/
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人口減による経済失速で試練に直面する中国
(インド・Times of India紙 2023年1月19日付社説、シンガポール・Straits Times紙 2022年1月24日付社説より)
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中国の国家統計局の発表によると、2022年度末時点の同国の人口は61年ぶりに減少に転じました。
一方、インドの国勢調査によると、同国の人口は中国を抜き、世界一となりました。
新たな人口動態に関するインドとシンガポールの報道ぶりを紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/india_singapore_chinas_population_decline/
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新型コロナによるアジア経済への傷跡、今も
(マレーシア・New Straits Times紙 2023年1月8日付社説、タイ・Bangkok Post紙 2022年1月15日付社説、フィリピン・Daily Inquirer紙 2022年1月16日付社説より)
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新型コロナの感染拡大から4年目に入りましたが、私たちはいまだこのウイルスを完全には封じ込められずにいます。
それぞれの方法で「ウィズコロナ」へと歩み出しながらも苦悩が続くアジアの社説を紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/thailand_philippines_covid19_time_for_prudent_spending/
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予測不能な社会で「教育」はどうあるべきか
(バングラデシュ・Daily Star紙 2023年1月15日付社説、ネパール・Kathmandu Post紙 2023年1月1日付社説、シンガポール・Straits Times紙 2023年1月12日付社説より)
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新型コロナの感染拡大、ロシアのウクライナ軍事侵攻など予期せぬ出来事が国際社会を揺るがし、人口、エネルギー、環境、食料なども長期的な変革期に直面しています。
この先行き不透明な時代に、未来を担う若者たちの教育をどう変革すべきかについて論じるアジアの社説を紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/bangladesh_nepal_singapore_educating_students_for_the_future/
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中国でのコロナ拡大にアジア各国で不安の声
(フィリピン・Daily inquirer紙 2023年1月3日付社説、パキスタン・Dawn紙 2022年12月31日付社説、シンガポール・Straits Times紙 2022年12月30日付社説より)
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中国が「ゼロコロナ政策」を転換して以降、中国国内では新型コロナの感染者が増加していると言われます。これを受け、日本を含む各国では、1月22日から始まる中国の大型休暇「春節」を前に、中国人旅行客に対して入国時や入国前の検査を求める動きが出ています。
不安を募らせるアジアの社説を紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/asia_foot_dragging_on_china_again/
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アジアから見た日本の防衛政策の転換
(シンガポール・Straits Times紙 2022年12月19日付社説より)
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中国が「ゼロコロナ政策」を転換して以降、中国国内では新型コロナの感染者が増加していると言われます。1月22日から始まる大型休暇の「春節」を前に、中国人旅行客に対して入国時や入国前の検査を求める声が出ているアジアの社説を紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/singapore_new_defence_policy_of_japan/
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進展しないミャンマー問題をアジアはどう見ているか
(タイ・Bangkok Post紙 2022年12月25日付社説、マレーシア・The New Straits Times紙 2022年12月20日付社説より)
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ミャンマーでクーデターが起きて2年が経つのを前に、進展しない情勢について取り上げたタイとマレーシアの社説を紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/thailand_malaysia_next_leader_myanmar_mutiny/
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児童婚や虐待から、子どもを守れ!
(ネパール・Kathmandu Post紙 2022年12月20日付社説、パキスタン・Dawn紙 2022年12月15日付社説より)
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災害、貧困、紛争など、社会環境の悪化にはさまざまなものがありますが、その影響を最も受けやすいのは子どもたちです。
南アジアの2紙から、自国の子どもをめぐる問題を取り上げた社説を紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/nepal_pakistan_too_young_to_marry/
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2023年、社会は新型コロナとどう共存するのか
(シンガポール・Straits Times紙 2022年12月22日付社説、フィリピン・Philippine Daily Inquireruierer紙 2022年12月18日付社説より)
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変異を繰り返し、感染力や重症化のレベルを変えながら、私たち人間と共存するようになった新型コロナウイルス。
感染拡大から3年が経つのを受け、観光業やワクチン接種など、「ウィズコロナ」の社会を生き抜くための工夫について論じたシンガポールとフィリピンの社説を紹介しました。
⇒ https://dotworld.press/singapore_philippines_not_done_with_covid19_yet/
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