「ハン・レーさんの叫び、世界へ」
ミャンマー人モデル「自分の国のことを語るのは当然の権利」
- 2021/3/29
【編集部注】
ミスグランドインターナショナルに出場したミャンマー代表のハン・レーさんが、タイ・バンコクで開かれた受賞のステージという国際舞台から世界に向けて祖国の窮状を訴え、注目が集まっています。ここでは、決死のスピーチを終えた彼女が、改めてタイのメディアの取材に答える様子を紹介しつつ、彼女の心情に思いを馳せているFacebook投稿をご紹介します。
~ 以下、Facebook投稿より ~
ミスグランドインターナショナル・ミャンマー代表のハン・レーさん(モーラミャイン生まれ、ヤンゴン大卒(臨床心理学)の22歳)のインタビュー。
現在バンコクに滞在中で、本国に戻れない状態。
ご本人はこのインタビューの中で帰国できない理由を「単に今は空港が閉鎖されているから」と語っている。海外でこのような発言をして帰国しても身の危険はないのかと聞かれると「国内の人たちは重大な危険にさらされている。私の身の危険なんて小さなこと」とキッパリと答える。家族とも連絡が取れていない状態なのだという。
彼女は、しっかりと迷いなく自分の言葉で次のように語る。
「私にとって今回受賞するかどうかより、国際的な舞台で本国のことについて声を上げることができたことが誇らしい。
これまでに400人以上が殺されている。国際社会からの緊急の対応が必要。助けてほしい。
自分の身の安全なんて気にしていない。だって自分の国のことを語るのは当然の権利だから。国民のため、国民の未来のため、次世代の若い人たちのために声を上げている。
ここで声を上げるために何とか国を出て来た。自分の身の危険なんて気にしない。国内にいる人たちが今危険にさらされていることだけが気がかり。」
多くの国が27日の国軍記念日への欠席を表明する中、タイは代表を送り込んだ。一方、タイ市民は、一連のタイ政府の対ミャンマー軍対応に強く反発しているとの報道がある。彼女にインタビューをするタイ人記者たちの温かい言葉かけを聞くと、彼女のこうした行動を通じて市民同士の交流は更に深まっていると感じる。
動画のURL:
コンテスト後のインタビュー(上):https://www.youtube.com/watch?v=bZVlQCL4Qnk
受賞時のスピーチ(下):https://www.youtube.com/watch?v=2Un0Y8a4olI