若すぎる結婚の終焉
インドネシア、結婚法を改正へ

  • 2019/9/24

 インドネシアで、結婚できる法定年齢を19歳まで引き上げる法改正が議論されている。1974年に定められた現在の結婚法では、女性16歳、男性19歳と定められている。また、裁判所が認めれば、それより若い年齢でも結婚が可能だ。インドネシアの英字紙「ジャカルタ・ポスト」は、9月17日付の社説で「若すぎる結婚の終焉」と題してこの問題を取り上げている。

インドネシアで現在、結婚年齢の引き上げが検討されている (c) Danu Hidayatur Rahman / Pexels

19歳に引き上げ

 社説によれば、「早すぎる結婚」には、いろいろな背景がある。例えば、女性が結婚前に妊娠した場合は、16歳に達していなくても結婚することがある。本当は裁判所の許可が必要なのだが、実際には「親が世間体を考えて申請しない」ことが多いという。また、児童結婚の風習が残る地域もあり、16歳と19歳に満たない子どもが、結婚または婚約をするケースもみられる。

 結婚年齢を巡る議論の中で、インドネシアの国会の10政党のうち8政党が、結婚可能な法定年齢を19歳に引き上げることに賛同した。残りの2政党は、18歳とすることを主張している。社説は、「たった1歳の違いは大したことではないように思われるが、子ども保護法が子どもの年齢を18歳以下と定めているため、整合性をとるには19歳が適当だ」との見方を示し、8政党の合意を支持している。

 さらに社説は、女性エンパワーメント・児童保護省が「身体的にも結婚や出産に適した年齢なのは19歳だ」として、結婚可能年齢の引き上げに賛成していることを指摘。インドネシアで問題となっている妊産婦死亡率の高さや新生児の低体重の原因が児童結婚にあるという見方があることも紹介している。

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