ケニア人のお洒落ゴコロに応え活況を呈する美容業界
懐事情とニーズに応じてサービスと価格帯が多様化

  • 2023/8/10

待たれる新たな挑戦者の参入

 ナイロビの低価格サロンでは、ペディキュアやマニキュア、顔マッサージが400シリング(約400円)で受けられるのに対し、高級サロンでは約1万シリング(約1万円)かかる。男性の髭剃りとマッサージも、低価格店では 300シリング(約300円)だが、高級理髪店では4000シリング(約4000円)かかる。場所代や扱う薬剤、ケア用品の違いは別にすれば、どちらの店も、サロンを利用する人々が見せる笑顔や、お洒落を楽しむ姿は同じだ。
両者の違いをあえて挙げるなら、高級サロンは展開するサービスの幅を広げ、低価格サロンにはないスパやマッサージ、機器による施術などを充実させている点だろう。また、低価格サロンでは、一流ブランドの美容製品やヘアケア用品のコピー商品を使うことで価格を抑えているケースも増えている。実際、一流ブランドのオリジナル商品は3000シリング(約3,000円)と、多くのケニア人には手が届かないが、ダウンタウンのリバーロード付近では、コピー商品が200シリング(約200円)で購入できる。もっとも、こうしたコピー商品は、近年、健康リスクなどがたびたび指摘されている。

 ケニアの美容業界は、今後、さらなる成長を遂げると予想されており、新たなビジネスチャンスになることを期待する企業や投資家は多い。フォイナ・ビューティーがネイルの文化を率先してケニアに広めたことを受け、その他の高級サロンが呼応しただけでなく、低価格サロンも積極的にネイルを導入するようになり、いまやケニア美容業界は、おおいに盛り上がりを見せている。ネイルの事例にとどまらず、今後もケニアでは新たなサービスが試験的に導入されたり、新規参入者によって持ち込まれたりすることで、金額の垣根を越えて多くの人々が享受できる美容サービスが誕生する可能性は十分にあるだろう。さまざまな挑戦が広がることで、ケニアの人々がさらにお洒落を楽しめる環境が広がることを心待ちにしたい。

 

固定ページ:
1

2

関連記事

ランキング

  1. ミャンマーで国軍が与党・国民民主同盟(NLD)を率いるアウンサンスーチー氏らを拘束し、「軍が国家の全…

ピックアップ記事

  1. ミャンマーで国軍が与党・国民民主同盟(NLD)を率いるアウンサンスーチー氏らを拘束し、「軍が国家の全…
  2.  ミャンマーで2021年2月にクーデターが発生して丸3年が経過しました。今も全土で数多くの戦闘が行わ…
  3.  2024年1月13日に行われた台湾総統選では、与党民進党の頼清徳候補(現副総統)が得票率40%で当…
ページ上部へ戻る