ロヒンギャ問題で深まる溝
政府は難民キャンプとその周囲の法と秩序を維持せよ

  • 2019/8/26

高まる地元住民とのあつれき

 デイリースター紙は、この問題を同日付の社説でも違う角度から採り上げた。コックスバザールの難民キャンプでは8月22日、アワミ連盟の若者組織ジュボ・リーグのリーダーが殺害されたが、社説によれば、被害者はロヒンギャの犯罪集団に銃で殺害されたという。翌日には、怒った地元の人々がロヒンギャの人々の仮設住宅やキャンプ事務所を破壊したり、道路を封鎖したりする騒ぎになった。

 これを受けて同紙は、「地元住民も、ロヒンギャ難民も、深刻化する事態に不安を抱いている。ロヒンギャの犯罪集団は、ロヒンギャ難民をも脅威にさらしている。過去2年間に、難民キャンプでは43人が殺害され、32人が銃撃戦で命を落としている」と指摘。また、今回の事件が、ロヒンギャ難民の帰還事業が失敗した直後に起きたことにも言及する。

 その上で、「今、政府がすぐに取り組まなくてはいけないことは、ロヒンギャ難民キャンプとその周辺地域の法と秩序を維持することだ」「成果を上げるためには、ロヒンギャ側の指導者にも協力を仰ぎ、秩序が保たれていることを示し、落ち着くように呼びかけなくてはならない。寛容と忍耐を促し、このような犯罪者たちにのさばらせてはならない」と主張している。

(原文:

社説<https://www.thedailystar.net/editorial/news/rohingya-criminals-threat-both-locals-and-refugees-1790383>、

記事<https://www.thedailystar.net/frontpage/news/atrocities-rakhine-rohingyas-call-justice-1790581>)

 

 

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