【歩く・見る・撮る】― 写真民俗誌/民族誌へのいざない ―
ミャンマー(ビルマ)から  ⑧<髪飾り>

  • 2024/4/17

ミャンマーで国軍が与党・国民民主同盟(NLD)を率いるアウンサンスーチー氏らを拘束し、「軍が国家の全権を掌握した」と宣言してから3年以上が経過しました。この間、クーデターの動きを予測できなかった反省から、30年にわたり撮りためてきた約17万枚の写真と向き合い、「見えていなかったもの」や外国人取材者としての役割を自問し続けたフォトジャーナリストの宇田有三さんが、記録された人々の営みや街の姿からミャンマーの社会を思考する新たな挑戦を始めました。時空間を超えて歴史をひも解く連載の第8話です。

 ⑧<髪飾り>

 ミャンマー(ビルマ)の女性や子どもたちの多くは今でも、頬にタナッカー(日除け・冷気誘い・芳香)と呼ばれる白粉(おしろい)を塗っているのをよく見かける。それと同じくらいの頻度で目に入ったのが、女性たちは髪に生花をつけていることだった。髪飾りに生花を使うのは、日本において俗信であまり良い意味を持っていない。ミャンマーと日本とでは、「死」に対する意識の表れも上座部仏教と大乗仏教の社会で違いがあるのかなと思う次第である。

 

 

 

 

 

 

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