爆弾犯をとらえろ
タイ、新政権試す連続爆破事件
- 2019/8/16
相次ぐ爆破事件、治安対策強化を
社説は、今回の実行犯が、2016年にホアヒンやプーケットなどで起きた8件の爆破事件と同一ではないか、という警察の見方を紹介している。この事件の容疑者はいまだに逃走中だ。また、2015年にはバンコク中心部のエラワン廟で爆弾テロがあり、中国の少数民族ウイグル族の男が逮捕されたが、真相はまだ解明されていない。
さらに社説は、警察や軍が、今回の事件を「昔からあるグループの新しいメンバーによる犯行」だと見ていることや、攻撃の予告があったにもかかわらず、「まさか本当にASEAN会議の最中に起きるとは思っていなかった」と発言していることを指摘。治安対策の脆弱さを厳しく指摘し、捜査能力の早急な強化を訴えた。「今回、この攻撃が起きたことで、タイ政府内に常に臨戦態勢にある有能な治安担当者が可及的速やかに必要であることが明白になった」
最後に、社説は「今回の事件を起こした者たちは、自分たちが崇高だと考えていたかもしれない」とした上で、「どのような組織の理屈に照らしても、暴力は決して許されるものではない。いかなる場合にも非難され、罰せられるべきだ」と強調している。
(原文:https://www.bangkokpost.com/opinion/opinion/1724127/collar-bombers-not-scapegoats)
※文中、Asia Peacebuilding InitiativesのURLはこちら。
http://peacebuilding.asia/thailands-deep-south-smoldering-imbroglio-causes-and-exit-strategies-2/