マレーシア、禁煙規制は合法
健康的な生活環境を目指して
- 2019/11/11
禁煙も国際水準に
もう一つ社説が強調したのは、国際比較だ。まず指摘するのが、「インドネシアを除き、他の東南アジア諸国では飲食店と公共の場で喫煙が禁止されている」という点だ。「シンガポールやタイ、フィリピンでは、喫煙者が飲食店の近くに立って一服することさえ禁じられている」
また社説は、「外国に行った時にはその国の禁煙ルールに従うのに、なぜ自国のルールには文句を言うのか」と、苦言を呈する。「マレーシアで定めている禁煙ルールは、他国と比べれば、正直、さほど厳しいものではない。喫煙者は、外国の、より厳しい禁煙ルールには従順に従えるのに、なぜ、この国の法律には異議を唱えるのか」
日本でも世界でも、以前、喫煙者はどこでも当たり前のようにタバコを吸っていたが、健康被害が叫ばれるとともに喫煙者の数が減少した。それと同時に広まったのが、「禁煙区域」を設ける代わりに、全面禁煙の中で「喫煙区域」を設けるという考え方だ。社説は「こうした国際的な潮流には逆行しない」ということを、マレーシアの喫煙者たちに理解してもらいたいのだろう。
(原文:https://www.thestar.com.my/opinion/columnists/the-star-says/2019/11/03/time-to-support-a-healthy-community-lifestyle#)