ミャンマーの観光産業、始動か
求められるサービスの「質」向上
- 2019/10/2
量より質のマーケティングを
とはいえ、ミャンマーも、ただ足踏みしていただけではなく、これまでの観光政策によって、若干の成果を上げている。観光産業の育成に取り組んだことで、中国や韓国からの観光客の数が伸びたという。また、ホテルや観光省が人材育成の必要性に気づき、観光セクターに必要な産業人材の育成に乗り出したのも進歩だ、と社説は指摘する。
ミャンマーで策定されている観光分野のマスタープランによると、同国を訪れる外国人観光客は、2020年には750万人に達すると見込まれる。ミャンマーの人口の3分の1しかいないカンボジアでも、年間の観光客数が間もなく700万人に達することを考えれば、ミャンマーを訪れる年間の観光客数も、「750万人」よりさらに増えると思われる。
一方で、タイは、東南アジアにおいて「観光先進国」と言えるにも関わらず、近年は観光客数の伸び悩みに苦しんでいる。同国のメディアが「数よりもサービスの質を重視した観光マーケティングが必要だ」と、指摘している通り、サービスの「質」を高めていくことによって、観光産業が持続的に振興する。ミャンマーは今後、間違いなく、東南アジアの観光大国となるだろう。同国の奮闘に期待したい。
(原文:https://www.globalnewlightofmyanmar.com/service-infrastructure-and-myanmars-travel-industry/)