「月刊ドットワールドTV」#2 日米モの3拠点をつないで配信
大統領選目前のアメリカ社会の“いま”と世界を考える

  • 2024/10/17

 ドットワールドと「8bitNews」のコラボレーションによって2024年9月にスタートした新クロスメディア番組「月刊ドットワールドTV」が10月中旬、2回目のライブ配信を行いました。今回は、ドットワールド編集長の玉懸光枝が、滞在先のモンゴル・ウランバートルからオンラインで8bitNewsのスタジオとつなぎ、堀潤さん、構二葵さんとともに伝えました。

在住30年の岩田太郎さんが現地から報告

  2回目となる番組は、「大統領選目前! “内向き”の米国と世界への影響」と題して、10月16日の日本時間21時半過ぎから8bitNews上で配信されました。

 ゲストトーク「ドットワールドCross」では、アメリカ・オレゴン州在住のジャーナリスト、岩田太郎さんをゲストに招き、きたる11月のアメリカ大統領選挙について、東京、ウランバートルと3拠点をつないで対談しました。特に、トランプ陣営とハリス陣営の間で大きな争点になっている不法移民の問題について、岩田さんの最新記事「間近に迫る米大統領選と不法移民問題の行方」を基に伝えました。

 岩田さんはまず、15日に期日前投票が始まった南部ジョージア州で、初日の投票数が25万票を超えたことを紹介。「今回の選挙では、トランプ氏の銃撃事件やバイデン大統領の撤退など異例の事態が続いているからこそ、自分たちの意志を国政に反映させたいと考えている人が多い」との見方を示しました。

 そのうえで岩田さんは、移民の問題が争点になっている背景として、過去3年半のバイデン・ハリス政権下で受け入れ能力をはるかに上回る600万人以上がアメリカに入国し、経済の弱体化や住宅の不足が進んだことを挙げました。この事態を攻撃材料に国境の閉鎖と不法移民の強制送還を訴えるトランプ陣営と、移民は米経済に必要な存在だとして受け入れを続けて市民権を付与する方針を示すハリス陣営の間には大きな乖離がある、と岩田さんは解説します。 

 また、トランプ氏が掲げる「アメリカ・ファースト」のイデオロギーにハリス陣営の政策も近づきつつあり、どちらが勝ってもアメリカは一層内向きになるだろうという岩田さんの報告を受けて、堀さんが「今年は世界で20億人の有権者が投票する“一大選挙イヤー”だが、各地域で移民や難民の問題を巡りポピュリズム政党が台頭し、民主主義が問われている」とコメントする場面もありました。

中国のミサイル発射実験の狙いやミャンマーの洪水を報じる記事も

 その他の新着記事を紹介する「ドットワールドUPDATE」では、「社会を読み解く」と「報道を読む」から1本ずつ取り上げました。「社会を読み解く」から紹介したのは、「中国が大陸間弾道ミサイルの発射テストで核利用の意思を表明か」という記事です。9月下旬に44年ぶりに大陸間弾道ミサイルの発射テストを行った中国の対外的および対内的な狙いについて、同国の情勢に詳しいジャーナリストの福島香織さんが解説しました。また、「報道を読む」からは、3年半前にクーデターが発生したミャンマーが9月上旬に大雨に見舞われ、甚大な被害が出ていることを危機感とともに報じる独立系ネットメディア・イラワジの記事を紹介しました。

 さらに、掲載から少し時間が経ったものの、改めて取り上げたい記事をピックアップする「ドットワールドArchive」では、「世界写真館」から、2020年6月に掲載したミャンマーの「祈りの空間」(森本綾さん撮影)を取り上げました。運転席に仏像を飾り、パゴダ(仏塔)が近付くと車窓越しに手を合わせるタクシーの運転手の姿をとらえた一枚です。生活の中に信仰や祈りが息づいている現地の人々のいまに思いを馳せながら振り返りました。

 番組の最後には、玉懸が現在、滞在中のモンゴルで撮影したウランバートル市内の街並みや郊外の草原とゲルの映像も紹介しました。

                  *

 2019年7月にスタートしたドットワールドは、この夏、創刊5周年を迎えました。これまでのご愛読と応援に心から感謝いたします。節目のタイミングでご縁をいただいた8bitNewsとのクロスメディア番組「ドットワールドTV」を通じて、一層多くの方々に記事をお届けできれば嬉しいです。ぜひご視聴ください。

 ドットワールドはこれからも世界の人々から見た世界の姿や彼らが大切にしているもの、各国の報道ぶりや現地の価値観を喜怒哀楽とともに伝えることで、多様な価値観を理解し、違いを受容し合える平和で寛容な一つの世界を築く一助となることを目指します。引き続きどうぞ宜しくお願いします。

 

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