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「最悪のシナリオ」が進行しているガザの飢餓
子どもを含む多くの住民が飢えで死亡している状況に危機感を強める南アジア
- 2025/8/9
飢餓が深刻化するパレスチナ自治区ガザについて、フランスのマクロン大統領は7月24日、きたる9月の国連総会でパレスチナ国家を承認する意向を示した。また、イギリスのスターマー首相も29日、イスラエルが深刻な人道危機に直面しているガザの現状に対応しなければ9月の国連総会に合わせてパレスチナを国家として承認する考えがある、と表明した。
2023年10月に始まったイスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突により、ガザ側の死者は6万人を超えた。ガザではイスラエルによる境界封鎖で食料不足が深刻になり、多くの子どもを含む住民が飢えで死亡しているという。イスラエルは、国際的な非難の高まりに対応して一時的なガザへの援助物資輸送を許可したが、世界食糧計画(WFP)は「ガザの飢饉について最悪のシナリオが進行している」と述べたという。
許されない食料の武器化
インドの英字メディア、タイムズオブインディアは、7月27日付の社説で「イスラエルによる食料の武器化を許してはならない」と論じた。
社説は、「インドは戦争の停止と、パレスチナ問題の解決に向けた国際的な措置を支援するべきだ。ネタニヤフ政権が食料、燃料、医薬品の流入を封鎖している目的は、パレスチナ住民の強制移住だ」との見方を示す。
社説は、パレスチナ保健省の話として、ガザでの死者のうち少なくとも1万7400人が子どもであると伝えた。また、餓死者は122人で、そのうち83人が子どもだという。
「子どもたちが列に並び、プラスチックやアルミニウムのボウルを持った手を伸ばし、泣き叫び、絶望し、押し合いへし合いする光景には、誰もが心を動かされる。WFPは、ガザの3人に1人が数日にわたり食事ができない状態にあると推計している。これは、戦争の過剰行為だ。世界は、イスラエルが食料を武器化することを止めさせなくてはならない」
援助トラックに集まった人々に浴びせられた銃火
また、バングラデシュの英字紙デイリースターは、7月22日付で「ガザの叫びは世界に届いているのか」と題した社説を掲載した。
WFPによると、ガザ近郊では25台の食料輸送車の列に集まった人々が銃火を浴びたという。社説は、「ガザから伝えられる光景は、人間としての良心では到底、受け止めきれない。食料援助を求めて懸命に走る飢えた人々が銃撃されているなんて」と指摘し、援助トラックの周囲に集まった人々をイスラエル軍が銃撃したことを強く非難した。少なくとも19人が死亡し、その中には生後35日の赤ちゃんも含まれていたと見られている。
社説は、イスラエルの攻撃は、人権と国際法を明白に無視したものだと指摘し、こう訴える。
「さらに深刻なのは、イスラエルがこの行為を続けていることに対して世界が沈黙していることだ。ガザの住民は、救われるまでにあとどれだけの苦難を耐えなければならないのか」
拒否権や政治的圧力で正義を妨げるな
パキスタンの英字紙ドーンは、7月29日付の社説でパレスチナの国家承認をめぐる国際的な動きを論じた。
社説は、パレスチナの国家承認を反対しているイスラエルや米国が「孤立を深めている」と指摘したうえで、こう述べた。「世界は、正義に根差した和平プロセスを、拒否権や政治的圧力によって妨げられることをこれ以上、許すべきではない。すでに140を超える国連加盟国がパレスチナを国家承認している。この勢いは現実のものであり、維持されなければならない」
(原文)
バングラデシュ:
https://www.thedailystar.net/opinion/editorial/news/can-the-world-hear-the-cries-gaza-3945181
パキスタン:
https://www.dawn.com/news/1927312/time-for-palestine
インド:
https://timesofindia.indiatimes.com/blogs/toi-editorials/stop-starvation/













